校長室から

2022.11.16

アフガニスタンからのお客様

 昨日、アフガニスタンからすてきなお客様をお迎えしました。11月12日に、聖心女子大学が外務省と共催した「中央アジア+日本」対話・公開セミナー「中央アジア及び周辺地域における女子教育の現状と展望」でプレゼンテーションをされたアフガニスタンのひとりの女子学生の方とご家族です。外務省の方々も同行されました。
https://www.u-sacred-heart.ac.jp/news/20221115/12767/

 アフガニスタンの未来を考え、女子教育・寄宿舎教育について知りたいとの意思をもって来校されたことは、生徒たちの心に何かを残したと思います。授業にお招きした中学3年生のクラスでは質問が止まらず、休み時間も彼女を囲んで他の学年の生徒も混じって話し続けていたそうです。成分を確認の上でソフィアージュ(不二農園の紅茶菓子)をお土産にご用意したところ、受け取っていただけたのもうれしいことでした。聖心女子大学があってこそ、このような機会をいただけました。姉妹校のつながりの豊かさも感じた一日でした。https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/page4_005704.html 

2022.11.09

見えない祈りに守られて

 11月7日から8日にかけて、東京の聖心会第一修道院から6名のシスター達がマリア修道院に滞在されました。日々、「祈り」をもって、私たちを支えてくださっている方々です。院長として、シスター奥井博子(本学院元校長)もおいでになりました。

 シスター達は、学院の聖堂と聖心会のお墓も訪れてお祈りされました。聖堂では、秋のつどい委員長の高校3年生が、全校生を代表して歓迎の気持ちと日頃のお祈りに対する御礼等をお伝えしました。また、アンサンブルクラブの生徒が曲を演奏させていただきました。キャンパス内の様々な場所でお目にかかって、ご挨拶できた生徒達も多く、温かいお言葉をかけていただいたりしたようです。

 私自身は出張等で日中はほとんどご一緒できなかったのですが、70年前、この地に聖心会修道院ができた時の様子を想像しながら、今も天国から、またそれぞれの修道院から、聖心の子ども達や教職員を守っていてくださっているシスター達を思い、改めて感謝いたしました。

 神様、そしてシスター方、そして神様、豊かな恵みの時をありがとうございました。これからも大切な子ども達の成長をお見守りください。アーメン

 

2022.11.01

静謐さの中で育つもの

たたなずく箱根山なみ 赤々ともゆる夕べは 静けかりける…

校歌3番より


 夕方、生徒たちと真っ赤に染まった空の美しさを静かに仰ぐことが多い日々です。寄宿舎セントマドレーヌに住む「小さなマドレーヌ」たちが、何人かで静かに散歩している様子もたいへん絵になります。この自然の美しさの中で育つ6年間は、子どもたちの中にじわじわと観想的な姿勢を育んでまいります。

 昨夜は、寄宿舎でハロウィン・パーティが行われました。生徒のみならず、メンターの先生方のすばらしい仮装に、初めは先生とは気づかないくらいでした。夜空に明るく輝く月のもと本館前で記念撮影する生徒たちの姿を見つつ、祈りながら帰路につきました。

 来年度の学院カレンダーからも、学院の自然をお楽しみいただけたら幸いです。

 

2022.10.25

「卒業研究」提出日を迎えて

 最近、梶田隆章先生(東京大学宇宙線研究所教授)のご講演を伺う機会がありました。学生時代のこと、2015年に「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」によりノーベル物理学賞を受賞されるまで、現在リーダーを務められている大型低温力波望遠鏡KAGRAについて、また現代の中高生に望むこと等もお話くださいました。
お話の中には、本学院がずっと大事にしている研究活動の意義について様々な方面からとらえ直すヒントがありました。たとえば、研究テーマについて。すぐに役に立つようなものでなくても、自分にとって「これは大切であると」と思うテーマを見出し、時間をかけてじっくりと取り組む経験を中高時代にすることの大切さです。今日、提出日を迎えた中学3年生の「卒業研究」には、そのような力を育む土壌があると考えています。 

2022.10.20

フェスタすその

 秋晴れのもと、五竜太鼓の勇壮な音色や「バイタルシテイSU!SO!NO!」が流れる中、裾野市民文化センターで、「フェスタすその」(裾野市商工会主催)3年ぶりに催されました。「裾野ブランド」に認定されている本学院の和紅茶「タダニシキ」・紅茶菓子「ソフィアージュ」も紹介していただきました。裾野市の市長様・副市長様、商工会の会長様、そして裾野警察署の署長様、トヨタWoven Planetの方々等にお目にかかり、日頃のお礼等もお伝えできまました。これからも、裾野市唯一の私学、女子校、そしてミッションスクールとして、地域と共に歩んでまいりたいと願っています。https://www.susonokanko.jp/%E8%A3%BE%E9%87%8E%E3%81%AE%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1/


2022.10.13

すそのんびり散歩

 裾野市の生涯学習センターが行っている「すそのんびり散歩」。不二聖心編は、修道院と連携して行われています。お陰様で、今年も募集人数を超える応募がありキャンセル待ちの状態とのこと、参加される皆様に学院の秋を味わっていただけたら幸いです。かくいう私も、早朝、静謐なキャンパスを歩き、土の感触、お茶畑の緑、紅葉、そして秋の佇まいの富士山を味わうのを楽しみにしています。オークヒルでは、電線も人口的な建物も一切ない中で、ただ森の向こうにそびえる富士山に出会うことができます。
https://www.susono-yuuaiplaza.jp/event/39020/ 

2022.10.07

修道院のバザー

 11月3日の秋のつどい(学院祭)に向けて、修道院でも準備が進められています。「枕流庵新築支援のためのバザー」を行う準備です。バザーに出されるのは、聖心会裾野修道院および教職員から提供される品々等で、宗教科の先生方が中心に集めてくださっています。現在、グランド横にありお茶室として使用されている枕流庵ですが、元々は丘の下の文字通り黄瀬川の水音を聴いて枕するような場所にあった別の建物の名称でした。司祭館として神父様方が滞在された建物だったそうです。

来年の秋のつどいには、グランド付近の体育倉庫や防災倉庫等も整備された中に、新しい枕流庵が立っていることでしょう。秋のつどいは限定公開となりますが、いらっしゃる方は、どうぞ、バザーにお立ちよりください。 

2022.10.01

ベス・ハンカチ

 秋のつどい(学院祭)を来月に控え、母の会グッズ、ドゥシェーン会(同窓会)グッズの新作のお披露目が続いています。母の会が創立70周年記念の一環として製作してくださった「ベス・ハンカチ」には、初代院長マザーエリザベス・ダフへの祈りと、学院や生徒たちへの愛が込められています。

  

2022.09.22

秋のサイレント・ウォーク

 祈りの会が行われる9月は、生徒たちにとって自らを振り返る季節でもあります。祈りの会の時だけに手渡される「祈りの会ノート」は、一人ひとりの6年間の内面の記録であり、教員が開くことはありません。4月から今日まで、昨年の祈りの会からの一年間、そしてこれまでの人生を振り返りながら、世界と自らの未来をつなげ、今後の生き方をみつめます。

 昨日、青空のもと爽やかな秋風を感じながら、中学1年生とキャンパス内でサイレント・ウォークをしました。広やかな自然が、観想的な態度や内的な豊かさを育んでくれることをあらためて感じ、感謝したひと時でした。 

2022.09.16

インドネシアの風

 インドネシアの聖心会から、シスター足立万利子(元寄宿舎主任)が来校されました。いつものように、手作りの品々やバザー用の物品、生徒たちが喜ぶであろうとインドネシア風のマスコットベア等、色々と持ってきてくださいました。シスターご自身が、生徒たちのためにクリスマスの様子を刺繍されたものも頂きました。額に入れて紹介する予定です。

 インドネシア地区では、今年の6月、5人の20代の方々がインドネシアで初誓願を宣立して聖心会員となり、ローマでは生徒たちにお話しいただいたこともあるシスターHenni Sidabungkeが終生誓願を立てられました。コロナが落ち着いたら、このようなシスター方とも交流の機会があることでしょう。