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フィールド日記

2020年04月

2020.04.28

ノミノフスマ

お茶畑のわきにノミノフスマが咲いていました。コハコベやミドリハコベに似ていますが、全体が毛が無いことと、葉に柄がないことで区別することができます。和名は蚤の衾(のみのふすま)で、小さい葉をノミが使う衾(布団などの寝具のこと)に例えています。


"ノミノフスマ(nominofusuma)" is in bloom near to the tea field. It's similar to "コハコベ(kohakobe)" and "ミドリハコベ(midorihakobe)". However, you can identify the "ノミノフスマ" by the plants body having no hair and the leaves have no leafstalks. "ノミノフスマ" is written like this "蚤の衾" in Kanji and it means "flea's blanket". The small leaves metaphorically expressed as blankets used by fleas.

2020.04.24

ナツミカン

十字架の家の庭に大きなナツミカンの木があります。果実は秋に黄色く色付きますが、このときはまだ酸味が強く生食には適しません。そのまま収穫せずに、翌年の初夏まで待つと酸味が弱まり食べられるようになることからナツミカンと呼ばれています。

このナツミカンを使って修道院のシスターがゼリーを作ってくださいました。程よい酸味があり、とてもおいしかったです。


There is a large ortanique orange tree called "ナツミカン(natsumikan)" in the garden of the "十字架の家(Jujika-no-ie)". "ナツミカン" is written like this "夏蜜柑" in kanji and it means "summer ortanique orange ". The fruit turns orange in fall, but they still taste sour so we can not eat them raw. So, we wait until summer when their sourness has weakened and they become edible raw. That's why they are called “ナツミカン”.
A sister made me a cup of jelly with this "ナツミカン". It was moderately sour and tasted really good.

2020.04.21

ナツグミ

共生の森でナツグミが咲いていました。共生の森にはアキグミも植栽されており、どちらも春に花を咲かせますが、ナツグミは初夏に、アキグミは秋に果実が熟します。ナツグミはほぼ銀白色の鱗状毛のみに覆われるアキグミに対して、褐色の鱗状毛が混じるのが特徴です。


"ナツグミ(natsugumi)" is in bloom in the "共生の森(Kyouseinomori)". We also have "アキグミ(akigumi)" in the "共生の森". Both of them bloom in spring. "ナツ(natsu)" means "summer" and "アキ(aki)" means "fall". Literally, "ナツグミ" and "アキグミ" grows ripe in summer and in fall respectively. You can distinguish "ナツグミ" from "アキグミ" by their features. The leaves of "ナツグミ" are covered with white and brown hair but "アキグミ" only has white hair.

2020.04.17

スミレ

築山でスミレが咲いています。不二聖心にはタチツボスミレやアカネスミレなど、数種類のスミレが自生していますが、本種は「スミレ」という名前のスミレです。つまり、スミレはグループの総称であると同時に、特定の1種を指す和名でもあります。


"スミレ(sumire)" is in bloom in the "築山(tsukiyama)". Several species of "スミレ" live around our campus such as "タチツボスミレ(tachitsubosumire)" and "アカネスミレ(akanesumire)". "スミレ" in this picture is called "スミレ". In other words, "スミレ" is the name of this group and, at the same time, it is the name for this particular flower.

2020.04.14

ポポー

お茶畑の中に植栽されているポポーの花が咲いています。北アメリカ原産で、果実が食用となるため、各地で栽培されています。また、逸出したものが雑木林などで見られます。不二聖心でも逸出したと思われる幼木を見かけたことがあります。

葉の展開に先立って、特徴的なチョコレート色の花が咲きます。花には多数のおしべと数本の雌しべがあり、1つの花から1~4個が結実します。

2020.04.10

アカネスミレ

 スギ・ヒノキ林の日の当たる林縁にアカネスミレが咲いていました。鮮やかな紅紫色のスミレです。雑木林や草地などに一般的に見られるスミレですが、不二聖心ではそれほど個体数は多くありません。

全体に葉や花柄など全体的に毛が多く、距(きょ、花弁の一部が後ろに膨らみ筒状になっている部分)にも毛が生えているのが特徴です。

2020.04.07

オオシマザクラ

体育館の横にあるオオシマザクラが咲いています。ソメイヨシノと違って開花とほぼ同時に緑色の葉が展開します。和名は自生地である伊豆大島が由来です。桜餅の塩漬けされた桜の葉にはこのオオシマザクラの葉が使われていて、伊豆半島の松崎町が7割を生産しているそうです。

2020.04.03

ミツバツチグリ

ススキ野原にミツバツチグリが咲いています。ススキ野原には姿が似ている近縁種のキジムシロもありますが、本種は名前の通り小葉が3個である点で見分けることができます。また、根茎(こんけい、地下にある茎)が肥大するのが特徴です。西日本に分布する近縁種のツチグリの肥大した根茎は生でも食べられるそうですが、本種の根茎は硬くて食べられません。