フィールド日記
2019.08.02
ヒキヨモギ
ススキ野原でヒキヨモギが咲いていました。ヨモギとつきますが、キク科のヨモギの仲間ではなく、ハマウツボ科に属します。葉緑体をもち、自ら光合成をして養分をつくる一方で、地下では他の植物から養分を奪って生きている半寄生植物です。日当たりの良い草地を好み、環境省による指定はありませんが、多くの自治体で絶滅が心配されている植物です。ススキ野原が茶草場として定期的に草刈りが行われることにより、ヒキヨモギの生育に適する環境が維持されていると考えられます。