フィールド日記
2019.03.15
クモラン
校内の梅の木にクモランが着生していました。葉緑素をもつ緑色の根が放射状に広がっており、独特な姿をしています。この姿を蜘蛛(くも)に見立てたことが名前の由来です。葉はもっていませんが、代わりに根が光合成をすることで葉の役割も担っています。着生ランは樹木から養分を奪っていると誤解されることもありますが、くっついて生活しているだけで直接養分を奪うことはありません。
昨年に受粉してできた果実が裂開し、ラン科の特徴であるほこりのように細かい種子が見られました。