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フィールド日記

2018.08.14

アリノトウグサ

 オークヒル沿いの斜面にアリノトウグサが生えています。和名は「蟻の塔草(ありのとうぐさ)」で全体を蟻塚に、花を蟻に見立てていると言われています。

 アリノトウグサは1つの花の中で先に雄しべが成熟し、その後に雌しべが成熟する「雄しべ先熟(おしべせんじゅく)」という性質を持っています。下の写真は雄性期で、雄しべと開いた花弁が目立ちます。

下の写真は雌性期の花で、すでに雄しべと花弁は落ちて、羽毛状の雌しべの柱頭が目立ちます。雄しべ先熟は、雄しべと雌しべの成熟する時期をずらすことによって、自分の花粉で受粉しないようにする植物の工夫であると考えられています。