フィールド日記
2018.06.19
サビマルクチゾウムシ
前回紹介したサルナシを観察しているときに、枝にとまっているサビマルクチゾウムシを見つけました。体は名前の通りサビを思わせる赤茶色の毛におおわれています。
ゾウムシの仲間は象の鼻を思わせる長い「口吻(こうふん)」を持つことで他の甲虫と区別できます。口吻はほとんど目立たない短いものから極端に長いものまで、種によって多様性があります。サビマルクチゾウムシの口吻は丸くふくらんだユニークな形をしています。長い口吻はおもに産卵のために植物に穴を開ける道具として使われるそうですが、サビマルクチゾウムシの丸くふくらんだ口吻にはどのような意味があるのでしょうか。