フィールド日記
2018.06.05
テイカカズラ
校内の林でテイカカズラが咲いています。「カズラ」とはつる性植物の総称で、テイカカズラの花も他の樹木や岩にぶら下がって咲いています。
「テイカ」は藤原定家に由来しており、定家が恋した式子内親王の墓石にからみついた本種をテイカカズラと呼ぶようになったそうです。下の写真はセカンドオークヒルで撮ったものです。白く見える部分はすべてテイカカズラの花で、15mはあるヒノキを覆いつくす勢いで繁茂しています。この強い生命力を見た昔の人々がテイカカズラと定家の執念を結び付けて考えたのかもしれません。