フィールド日記
2018.05.04
ツルチョウチンゴケ
ヒノキ林の湿った林床にツルチョウチンゴケが群落をつくっています。先日紹介したコツボゴケと近縁で似た雰囲気をもっていますが、全体的にやや大型で、弱く波打つ葉が美しいコケです。
ツルチョウチンゴケの仲間は直立する茎のほかに、名前の「ツル」の由来となったと思われる匍匐する茎をもっています。下の写真のように、匍匐する茎が地面に接したところから仮根を伸ばしたり、直立する茎が出たりと新たに成長して群落を広げていきます。生殖器官は直立する茎の先端につきます。