フィールド日記
2018.04.27
ホソミオツネントンボ
先週、築山の池できれいな青いトンボが飛んでいるのを見つけました。図書館で調べたところ、ホソミオツネントンボというようです。オツネンとは越年のことで、成虫で越冬するというトンボとしては珍しい生態に由来しています。
図鑑には、梅雨の終わりから盛夏にかけて羽化した未熟な個体は淡褐色をしていて、越冬し、春を迎えて成熟した個体は美しい青色をおびてくるとあります。つまり、この個体は昨年羽化し、越冬して成熟した個体だといえます。産卵は抽水植物や水面上にはりだした植物の葉などに行なわれるそうで、築山の池では水面上にはりだしたシダレザクラの葉に産卵している可能性がありそうです。