フィールド日記
2018.01.14
キンランと歌会始
昨日の朝の雑木林の様子です。
近づくとキジバトが何羽も飛び立ちました。
この写真に写っている木はクヌギとコナラで、いずれもブナ科に属しています。天皇陛下は歌会始(お題「語」)で「語りつつあしたの苑を歩み行けば林の中にきんらんの咲く」という歌をお詠みになりました。この歌の「きんらん」は全国各地で絶滅危惧種に指定されている植物で、ブナ科の樹木ときんらんと菌根菌は三者の共生関係を築いていることで知られています。きんらんが減少したのは、手入れの行き届いた雑木林が少なくなったことと無関係ではありません。
次の画像は不二聖心の雑木林で5月に撮影したキンランの画像です。
今日のことば
語るなく重きを負ひし君が肩に早春の日差し静かにそそぐ 皇后さま