フィールド日記
2016.06.03
幻のアジサイ シチダンカ
今年も中学校校舎横の中庭でシチダンカが美しい花を咲かせています。シーボルトが『日本植物誌』に記載して以来、約130年、その存在が確認できなかったシチダンカが1959年に兵庫県の六甲小学校の荒木慶治先生によって発見されました。その後、挿木によって全国にこのアジサイは広まりました。不二聖心にもいずれかのルートで伝わり植えられたものと思われます。
不二聖心の裏門を出たところには、『日本植物誌』に含まれる珍しい植物としてケンポナシの大木があります。今年の7月には高1の総合学習で新たに生徒がケンポナシを植える予定もあります。他にもシーボルトゆかりの植物はあり、いずれシーボルトゆかりの植物ツアーができるようになるかもしれません。
今日のことば
詩と科学とは同じところから出発したばかりではなく、行きつく先も実は同じなのではなかろうか。 湯川秀樹