フィールド日記
2016.05.23
クヌギの樹液とスズメバチとサトキマダラヒカゲ
クヌギの木から樹液が出ていました。いよいよクヌギの樹液に多くの生物を集まる季節がやってきました。昨日はスズメバチが樹液の湧出口を噛み砕いていました。ボクトウガという蛾の幼虫が木の内部を傷つけ、スズメバチが木の外部を傷つけ、そうしてたっぷりとした量の樹液が出てくることになります。ある意味でクヌギは自らの血液で多くの生物を養っているとも言えるでしょう。
クヌギの樹液から飛び立ったサトキマダラヒカゲが近くにとまっていました。静岡県出身の昆虫学者、高橋眞弓先生は二十年以上かけてサトキマダラヒカゲについて研究し、サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの違いを明らかにしました。
今日のことば
人を相手に学者になるのは易いが学問を相手に学者になるのは大変な事です。 中谷治宇二郎