フィールド日記
2015.09.17
三井物産の森
9月16日に高1の総合学習で講演会が行われました。講演者は、三井物産株式会社 環境・社会貢献部 社有林・環境基金室の大木貴嗣さんと對馬洋平さんでした。温情舎小学校の創立者である岩下清周が三井物産のパリ支店長を務めていたことからもわかるように、三井物産は世界中に支店を持つ歴史ある総合商社です。その一方で、三井物産は国内に広大な森を有する会社としても知られています。三井物産の社有林の総面積は日本の国土面積の0.1%に及びます。その社有林を生かした活動についてお話をしていただきました。
講演のテーマは「木づかい」ということでした。木を使うことが森を元気にするということを生徒たちは学びました。「木を切らないという森林破壊がある」という大木さんの言葉にはっとさせられました。戦後復興のために植えられた樹木は現在、ちょうど有効利用に適した樹齢に達しています。今切らなければ、木はさらに成長を続け、活用が難しくなります。あまりに太い木は、樹木を加工する機械に収まらなくなってしまうからです。
「木づかい」のためには、木を使いたいという気持ちを人々に抱かせるさまざまな工夫が必要となります。次の画像は三井物産の社有林のヒノキで作られた木の折り紙、「折り樹」です。
生徒たちは、この「折り樹」をいただいて歓声をあげていました。木の持つ良さをきっと実感したことと思います。
今回の講演を通して、「木づかい」の意味を認識した生徒たちは、来月、間伐材を用いたベンチづくりに挑戦する予定になっています。
今日のことば
木曽川の潮差しかはる朝曇り 坂元二男