フィールド日記
2015年07月
2015.07.29
ミョウガの花
すすき野原の近くでミョウガの花がたくさん咲いているのを見つけました。個性的な味を持つ食材として意識することの多いミョウガですが、花もなかなか特徴的です。
今日のことば
相手が誰であろうとも、それが自分よりはるかに若い子どもでも、王さまや大臣でも、あるいは犬でも虫でも花でもマウスでも、椅子でもボールでも、敬意を払って同等に、会話のできる大人でありたい。 『センス・オブ・ワンダーを探して』(阿川佐和子・福岡伸一)より
2015.07.28
コオニユリ
7月15日に「夏休み子供自然体験教室」のコースの下見をした時に最も気になったのは、コオニユリの蕾がどこにも見当らないことでした。7月も半ば頃になれば必ず姿を見せていたコオニユリがどこにも見当らなかったのです。コオニユリは絶えてしまったのかと不安を感じつつ、今日再びコースを歩いたところ、美しく咲く花の姿を確認できました。自然は季節を忘れずに時を刻んでいくことを改めて思いました。
コオニユリは、東京都で絶滅危惧Ⅰ類に指定されるなど、全国各地で希少種に指定されています。
今日のことば
人間の任務は「仁」すなわち愛の拡充にある。しかしそれは学問の鍛錬によってこそ完成される。
吉川幸次郎
2015.07.26
クルマバッタ
夏休み子供自然体験教室の準備のために富士山の見える牧草地を夕方少し歩いてみました。
クルマバッタがようやく飛び始めたことを確認しました。飛び立つときに後方から姿を眺めると車輪のような模様が見え、それが名前の由来となっています。東京都では絶滅危惧Ⅰ類に指定されているクルマバッタが不二聖心には多数生息しています。
夏休み子供自然体験教室では一人でも多くの小学生にバッタを追いかける楽しさを体験してもらえたらと思っています。
今日のことば
遠い夏息をころしトンボをとった
もう一度、あんな気持ちで夢をつかまえてね 松任谷由実
2015.07.24
山中湖と不二聖心の大木の比較
昨日、高校1年生は山中湖でのキャンプから帰ってきました。湖畔のキャンプ場にはヤナギの大木がありました。水辺を好むヤナギにとって湖畔は格好の生育場所です。
不二聖心で大木と言えばクスノキです。クスノキは暖地を好みます。静岡県の平地では巨木まで成長した例も見られます。
樹木には、それぞれ好む環境があります。ヤナギの大木は不二聖心で見ることはできず、山中湖でクスノキの大木を見ることはできません。
今日のことば
現代人は忙しすぎます。
夕方、ポーチのロッキングチェアに座って、カモミールティーでも飲みながら、ツグミが澄んだ声で鳴くのに耳を傾けてごらんなさい。
毎日の生活が、もっと楽しくなりますよ。 ターシャ・テューダー
2015.07.19
7月の野鳥生息状況調査 キビタキ
「夏休み子供自然体験教室」の講師を務めてくださる日本野鳥の会東富士支部の滝道雄先生と野鳥の生息状況の調査をしました。
今日のことば
暮れなづむ赤城山道歩をとめてあかはらを聴ききびたきを聴く 川村多実二
2015.07.15
夏休み子供自然体験教室のコースの下見
梅雨明けかと勘違いするほどの夏らしい青空が見られた一日でした。
今日は、生徒スタッフとともに「夏休み子供自然体験教室」のコースの下見をしました。
すすき野原には、たくさんのナキイナゴが鳴いていました。
今日の経験を生かして当日は精一杯働こうと生徒スタッフははりきっています。
今日のことば
ことばって、何だと思う?
けっしてことばにできない思いが、
ここにあると指さすのが、ことばだ。 長田弘
2015.07.12
ヤマユリ
校舎の裏の斜面の草をきれいに刈ったら今年は例年以上にたくさんのヤマユリが花を咲かせました。ヤマユリは全国各地で絶滅危惧種に指定され、京都府では絶滅したと言われています。人間の手が適度に加わると希少種の保持にも良い影響が生まれます。
今日のことば
日盛りや今も彷徨(さまよ)ふ戦没者 服部精一
2015.07.08
「共生の森」の植樹
今日は、NPO法人「土に還る木 森づくりの会」の方々の御指導のもと、高校1年生が「共生の森」に木を植えました。
リンゴやブルーベリー、ポポーなど実にたくさんの樹木を植えることができました。
昨年の高1の植えたシイタケは相変わらず発生を繰り返しています。今日は幼菌も老菌も見ることができました。
今日のことば
深くかつ遠く思はん天地(あめつち)の中の小さき星に生れて 湯川秀樹
2015.07.05
ヒグラシの初鳴き
7月3日の夕方、18時過ぎに図書館に行きました。用事を済ませて図書館を出るとヒグラシの声が聞こえてきました。今年初めて聞くヒグラシの声でした。
不二聖心の動植物についてまとめた冊子『不二の自然4』にはヒグラシについて、次のような写真と文章が載っています。
高校1年生が植樹をした「共生の森」をいろいろな生き物が訪れています。今日は3匹のヒグラシの羽化を確認しました。「共生の森」がヒグラシの声に満ちる日も遠くはないようです。
上田三四二に「かなかな(ヒグラシ)の今年のこゑよあかときの闇にとほればわれは目覚めぬ」という歌があります。すべての生き物との出会いにおいて「今年の声よ」という思いを大切にしたいものです。 (平成24年7月6日)
この文章が書かれたのが、7月6日ですから、どうやら不二聖心では7月に入るとヒグラシの活動期が始まるようです。
今日のことば
新聞のカット今日より夏帽子 松井信代
- 1 / 1