フィールド日記
2015.04.29
マイマイカブリ 牧草地の金星
明日のオリエンテーリングの準備を放課後に行いました。下見の途中でたくさんの動植物を見ることができました。牧草地の近くのお茶畑でマイマイカブリを見つけました。マイマイカブリは、カタツムリの肉を食べるために首が長く進化した、オサムシの仲間です。手塚治虫は、このオサムシが好きで、自分のペンネームを「治虫」としました。
夜に同じ場所に行ったら、星々が美しく輝いていました。一際、強い光を放っているのが金星で、-4.1等星です。
村上さんという女性が、その頃神に召された。奈良女高師出身の旧華族で、京都で就職している間に病気になり、江古田に来た時はもう大分進んでいた。兄妹二人きりだが、兄はろくろく姿を見せたことがない。しかし、村上さんは寝たきりでいながら、晴れた晩には、赤い柄の手鏡に窓の外の星影を映し、大きな本の図と見くらべて、「信仰とお星さまだけあれば、ちっとも寂しくありません。召される日が来たら、この本と鏡をお棺に入れて下さいね」と言い言いしていた。
野尻抱影