フィールド日記
2014.06.23
ムラサキシキブ カノコガ
裏道でムラサキシキブの花が咲き始めました。実に注目が集まりがちなムラサキシキブですが、花もなかなか美しいです。ムラサキシキブという名前はもちろん『源氏物語』の作者の名前に由来しています。
「共生の森」で、この夏初めてカノコガを見つけました。「カノコ」は「鹿の子」を意味し、翅の模様が小鹿の背の斑紋に似ているところから付けられた名前です。古語では小鹿を「鹿の子」と表現するのが一般的でした。
動植物の名前には古典ゆかりの人物や古語からとられたものがたくさんあります。
今日のことば
灌仏の日に生まれあふ鹿の子かな 松尾芭蕉