フィールド日記
2014.01.15
堆積する落ち葉とイボトビムシ
落葉の時期は樹木によってさまざまですが、さすがに今の時期になると、落葉樹の葉はほとんどすべて落ちつくしてしまいます。落ち葉の降り積もった場所は不思議な静けさをもっていますが、実はその下には多数の生き物が生活しています。
下の画像の生物は校舎の裏道の脇に堆積する落ち葉の下から採集したイボトビムシ科のトビムシです。属はLobellaかVitronuraではないかと思われます。
トビムシは跳躍器を持つために「跳び虫」と名付けられていますが、イボトビムシ科のトビムシには跳躍器がありません。トビムシは食物連鎖の底辺を支える重要な生き物です。跳躍器を持たず逃げるのが下手なイボトビムシは、とりわけ多くの生物の命の糧となっている可能性が高いと言えます。
今日のことば
メキシコ産のつゆくさの学名も読みて行く学名は学のよろこびのごと 高安国世