フィールド日記
2013.12.04
秋の「ははそ」の黄葉
「紅葉」を古くはよく「黄葉」と書きました。野の樹木のかなりの割合を占めるブナ科の落葉樹は秋になると赤ではなく黄色に葉が変色したからです。クヌギやコナラなどのブナ科の落葉樹は「ははそ(柞)」と呼ばれて広く上代の人々に親しまれ、その深い関わりは「ははそはの(柞葉の)」という枕詞が生まれることにもつながりました。不二聖心の雑木林もまさに「黄葉」の季節を迎えています。
今日のことば
子に告げぬ哀しみもあらむを柞葉の母清やかに老い給ひけり 皇后陛下御歌