フィールド日記
2013.09.01
オオゲジ
2013.09.01 Sunday
久しぶりにオオゲジの姿を見かけました。日曜日の日本経済新聞に連載されている「都会のオアシス皇居」で、2012年11月25日にオオゲジが取り上げられました。その中に、皇居はオオゲジの貴重な生息場所であるという記述がありました。この少々不気味な姿の生き物も不二聖心の環境の良さを示していると考えることができます。
今日のことば
オオゲジ(「都会のオアシス皇居」より)
15対、30本の脚で素早く動くオオゲジ。国立科学博物館の調査で夜、皇居吹上御苑の大木を懐中電灯で照らすと幹に10匹前後が群がっていることがあるという。ゲジゲジとも呼ぶ通常のゲジに比べ、大きさは2倍ほど。体長5センチメートル程度が多いが。長い脚を伸ばすと約15センチメートルに及ぶこともある。
湿り気があり暗くて隠れやすい森や海辺の洞窟などを好み、小さな昆虫を捕食する。環境の変化にあまり強くないデリケートな面もあり、コンクリートに覆われた都市では見かけなくなった。皇居は都心に残された貴重な生息場所だ。
見た目は不気味だがおとなしい。1996~2000年度の第1期調査の報告を受けた天皇陛下と紀宮さまは、オオゲジのことをよくご存じだった。「嫌われがちな動物にも目を向けられていることに感銘を受けた」と調査に参加した石井清・獨協医科大教授は振り返る。
安藤淳