フィールド日記
2013.07.30
シオカラトンボの交尾と童謡「とんぼのめがね」
2013.07.29 Monday
シオカラトンボが交尾をしている様子を目にしました。ムギワラトンボとも呼ばれるシオカラトンボのメスがオスの腹端にしがみついているように見えますが、実際にはオスの腹端にある付属器がメスの頭部をはさみこんでいます。
オスの目の色が印象的です。「とんぼのめがねは水色めがね」と歌われる童謡「とんぼのめがね」のトンボはシオカラトンボだと言われますが、こういう眼の色を見るとなるほどそうだと思います。「とんぼのめがみ」の作詞者額賀誠志さんは、医師でもあり、福島県双葉郡広野町で往診の際、トンボと遊ぶ子供たちの姿を見て、この歌詞を思いついたそうです。福島県双葉郡広野町とは、原発事故の影響を大きく受けた、あの福島県双葉郡広野町です。
今日のことば
詩が好きな人は日本語のグルメだ。添加物の多い言葉は舌を鈍感にしてしまう。詩はとれたての新鮮な言葉をいのちとしているから、メディアに氾濫する言葉からのデトックスとして役立つかと思う。
谷川俊太郎