フィールド日記
2013.06.20
「共生の森」に電気柵を設置 セボシジョウカイ
2013.06.20 Thursday
今日は「共生の森」の電気柵の工事を行いました。植樹した苗木の新芽を食べてしまう鹿との共生をいろいろと模索してきましたが、最終的に電気柵の設置が最も有効な手段だと考えざるをえませんでした。雨の一日となりましたが、NPO法人「土に還る木・森づくりの会」の方々の協力により見事な電気柵ができあがりました。ゲートの持ち手には早速、セボシジョウカイがやってきました。今後はソーラー光発電により、24時間電流が流れ続けることになります。
今日のことば
ある年の夏の終わり、楢の倒木の横を通り過ぎたとき、目の隅に何かがとまった。音を立てないようにゆっくりと向きをかえた。朽ちかけた木の襞に、ルリボシカミキリがすっとのっていた。嘘だと思えた。しかしその青は息がとまるほど美しかった。(中略)こんな鮮やかさがなぜこの世界に必要なのか。いや、おそらく私がすべきなのは、問いに答えることではなく、それを言祝ぐことなのかもしれない。
福岡伸一