フィールド日記
2013.05.07
マルバウツギとツュンベリー
2013.05.07 Tuesday
裏道の沢の近くにマルバウツギが咲いています。マルバウツギは、卯月に咲くことから卯の花と名付けられた植物の一種です。ウツギとよく似ていますが、葉の形で識別することができます。リンネの弟子で1775年に長崎の商館医として来日したツュンベリーは箱根の植物を多数、採集調査しスウェーデンに持ち帰りました。その中にはウツギの仲間も多数、含まれていましたが、マルバウツギと名前の付けられた標本にはマルバウツギとウツギの両方が含まれていました。分類学の祖、リンネのお弟子さんもウツギの識別には苦労をしたようです。
今日のことば
卯の花のにおう垣根に
ほととぎす早も来啼きて
忍音もらす夏は来ぬ
文部省唱歌「夏は来ぬ」より
お知らせ
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