フィールド日記
2013.05.16
「共生の森」のグレープフルーツ ホトトギスの初音
2013.05.16 Thursday
20年以上前に寄宿のデザートに出たグレープフルーツの種が芽を出し、長い年月をかけて一本の木に育ちました。この春、鉢から出して「共生の森」の土におろしましたが、順調に新しい葉を茂らせています。
今朝、今年初めてホトトギスの声を聞きました。平安貴族も心待ちにしていたというホトトギスの初音です。これまでの日記を読み返してみるとホトトギスの初音は次のように記録されています。
2005年 5月25日(水)
朝、今年はじめてホトトギスの声を聞いた。生徒にも早速話をする。
2006年 5月24日(水)
久しぶりの晴天。五月らしい天気。今年はじめてホトトギスの声を聞く。午前中に声に気づいたが、放課後もよく鳴いていた。
2007年 5月28日(月)
朝、教室で黒板を書いていた時、ホトトギスの声が聞こえてきた。
2010年 5月25日 火曜日
今年はじめてホトトギスの声を聞く。
過去の記録と比較してみると今年は少し初音が早かったようです。日中もよく声が聞こえました。ホトトギスの声を聞きながら生徒に古典の話ができることをとてもうれしく思っています。
動画をクリックすると「共生の森」を横切るホトトギスが小さく見えます。14秒後ぐらいから3回かすかなホトトギスの声を聞くこともできます。
今日のことば
鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども 彼に
どうすることが出来ただろう
彼はすんなり立って
村の方を見ていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして
村野四郎