フィールド日記
2013.05.24
温暖化指標生物のシブイロカヤキリの声を聞いてみませんか
2013.05.24 Friday
昨夜、帰宅する時に校舎の裏でシブイロカヤキリが、けたたましい音を出して鳴いていました。不二聖心で聞かれる虫の声で「野趣に富む」という表現がぴったりくる双璧は、このシブイロカヤキリとクツワムシです。シブイロカヤキリは、現在、温暖化の影響で東北地方で北上を続けていると言われます。かつては関東北部にもいなかった虫です。「茨城県自然博物館第3次総合調査報告書」は、1991年に茨城県高萩市で全く発見できなかったシブイロカヤキリが、2003年には同市で確認されたという事実を伝えています。
動画をクリックすると真っ暗な中でけたたましく鳴くシブイロカヤキリの声を聞くことができます。
この声を東北地方で聞いたら、それは貴重なデータとなります。
今日のことば
人はなぜ苦しむのか。それは、自分のことしか考えないからです。でも、人のために何かをする。すると、「ありがとう」という思いや言葉が返ってきて、自分が必要とされている大切な存在であると感じられ、それが生きる力になるのです。
水谷修