フィールド日記
2013.03.05
開花した河津桜 虫こぶに住むアリ
2013.03.05
今日は啓蟄です。不思議とこの日を境に自然界はいっそう春めく気がします。河津桜も可憐な花を咲かせました。
昨日の「不二聖心のフィールド日記」で紹介したタマヤドリコバチはクヌギエダイガフシという虫こぶの形成者に寄生する蜂でしたが、この虫こぶが空き家になったあとでその空き家を利用する生き物がいます。その代表はアリとクモでしよう。第2牧草地の上の雑木林で空き家に新たに集団で住みついているアリの一族を見つけました。テラニシシリアゲアリではないかと推測していますが、中に白色の個体がまじっているのが興味深いです。
今日のことば
息を吸うと、酸素が入ってきます。それは植物と太陽からやってくる光によって生み出され、私たちの活動のエネルギーを生み出します。私たちは、個々の独立した生命体ではありません。自然の大きな生命の中に織り込まれている。誰でも知っていることですが、それをただ知識として知っているのと、それを肌で実感することの間には大きな違いがあると思いませんか?
星川淳