フィールド日記
2013.03.21
産業が生み出した命のつながり 三椏と甲虫とハナグモ
2013.03.21 Thursday
紙の原料として駿河の国にさかんに植林された三椏はやがて野生化してヒノキ林やスギ林に自生するようになっていきました。不二聖心のヒノキ林にもたくさんの三椏の木が見られます。野生化した三椏の花は、民家の庭先などに植えられた三椏の花と比べてまた格別の風趣があります。今朝のヒノキ林に咲いていた三椏には早くも甲虫が訪花し、ハナグモが訪花した昆虫をねらっていました。人間の産業が生み出した生態系の中で新しい命の物語が紡ぎだされています。
今日のことば
なべての悩みをたきぎと燃やし なべての心を心とせよ 風とゆききし 雲からエネルギーをとれ
宮沢賢治