フィールド日記
2013.02.09
ウメノキゴケと中国の大気汚染
2013.02.09 Saturday
本館前の築山の紅梅はしばらく前から花を咲かせていますが、白梅はまだ蕾です。同じ梅でも種類によって開花時期が大きく異なることがわかります。
不二聖心の梅の木には地衣類のウメノキゴケがたくさん付いています。空気が汚れてくるとこのウメノキゴケは姿を消すと言われます。つまりウメノキゴケは環境調査の一つの指標となるということです。中国の大気汚染の影響が懸念される今、周辺のウメノキゴケの状況を調査しておいて、その後の変化を見守ることも重要な意味を持つように思います。
参考ホームページ
ウメノキゴケを用いた環境調査について
http://www.asahi-net.or.jp/~ep3n-kizm/asobo/umenoki.htm
今日のことば
時実利彦先生がおっしゃっていたことを思い出します。子どもに「考えさせる」ということをした人がいちばん教師としてすぐれている、……できるようになったか、ならないか、どっちでもよろしい。けれども、考えるということをさせた事実、「考えなさい」と言った人ではなくて、考えるということを本気でさせた人が、いちばん偉いとおっしゃったのです。それだけのために教師はあるぞと、先生はおっしゃったのです。
大村はま