フィールド日記
2013.02.23
爪楊枝の材として知られるクロモジの蕾
2013.02.23 Saturday
今日は高校の卒業式でした。
すすき野原のクロモジの固い蕾は豊かに力をたたえ、卒業を祝福するかのように真っ直ぐに天を指していました。
クロモジは爪楊枝の材として使われ、爪楊枝を黒文字と言うこともあります。その香りの良さが高級感を出すと言われていますが、クスノキ科の樹木特有の殺菌効果も関係しているのではないかと冬芽を見ながら思いました。
今日のことば
小さな生命ではあっても、一生懸命に、無心に、けなげにも雪の厳しさに耐えてでてきた蕗のとうは、ただそれだけで生きとし生けるものの余白を、吹きぬけてくる神の愛の息吹きを生き生きと語っているのである。
井上洋治