フィールド日記
2013.01.03
シャクナゲの品種改良はなぜ遅れたのか
2013.01.03 Thursday
栗畑のシャクナゲの花芽が少しずつふくらみを増してきました。シャクナゲには多数の園芸種がありますが、栗畑のシャクナゲも園芸種の一種です。週刊朝日百科『植物の世界65号』にはシャクナゲの園芸種についての興味深い記述があります。その一部を以下に引用します。
シャクナゲの本格的な園芸品種の改良は1800年代に始まり、キクやバラなどの花卉に比べてその歴史はたいへん短い。しかし、品種の数は急速に増加し、現在約1000の品種があるといわれ、北半球を中心に広く世界中で栽培されている。品種改良の始まりが遅かったのは、シャクナゲの自生の中心が中国やヒマラヤなどの山岳地帯の辺境であり、プラント・ハンターの活躍によってそれらがヨーロッパに紹介されたのが、1800年代になってからだったためである。
今日のことば
落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
「紙風船」(黒田三郎)