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フィールド日記

2013.01.28

雪化粧したグラウンド  ローラ・インガルス・ワイルダーとポポー

  2013.01.28  Monday

 昨夜、裾野市では雪が降り、グラウンドもうっすらと雪化粧しました。


 

 『大草原の小さな家』で有名なローラ・インガルス・ワイルダーの『我が家への道』を読んでいたら、「どっさりなっている黒イチゴ、桃やプラムやサクランボの苗木、小さな木になった見るからに甘く熟れた、わたしの知らない果物など、とにかく野生の果物が、たわわに実っているのだ。」という一節がありました。そこには注がついていて、「わたしの知らない果実」とは「野生の柿とポポー(北米温帯地方産の果樹)」のことだと書いてありました。実は、なぜか不二聖心にはこのポポーが茶畑にあるのです。確かに夏に甘い実がなります。ローラも知らなかったポポーですから、私たちの多くにとっては全くなじみのない樹木です。今は葉も実もつけていませんが、枝ぶりや冬芽を見るだけで特徴的な樹木であることがわかります。

 

             

今日のことば   

                      
    
考えるというのは、つまり言葉で考えることなんだ、ということに自分で気がついたのも、その木の上の、本を読む小屋であったことを思い出します。林の木々の一本、一本がまっすぐ立っているのを眺めるのが好きで、人間も(自分も!)ああいうふうであったらいい、と思いました。その人間の生き方への思いのなかには「しなやかさ」が、そして大学に入ってから知ることになる、upstanding、まっすぐひとり立つという英語の感じが、ふくまれていたように感じます。

大江健三郎