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フィールド日記

2012.12.08

サネカズラについての新発見の紹介

  2012.12.08 Saturday

 東名高速道路の近くの竹林の縁でサネカズラの実が赤く熟していました。サネカズラは、百人一首の「名にし負はば逢坂山のさねかづら人にしられで来るよしもがな」の歌でもおなじみの樹木で、日本人が長く親しんできた植物です。
栗田子郎先生(不二聖心の植物相の調査でたいへんお世話になっている先生です)のホームページ「草と木と花の博物誌」にサネカズラについてのたいへん興味深い記述が載っています。図鑑では、サネカズラは雌の株と雄の株は別々とされてきたのですが、雌雄同株の個体もあることを先生は発見なさったのです。
サネカズラについて、さらに詳しくお知りになりたい方は下記のURLをクリックしてみてください。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/nonohana.dayori.fuyu.html#hermapfrodite.sanekazura

 

 

                今日のことば

生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

                               吉野弘