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フィールド日記

2012.11.07

ウラナミシジミ

  

  2012.11.7 Wednesday

 「共生の森」でウラナミシジミの写真を撮りました。幼虫がマメ科の植物のツボミやサヤを食べる
ことで知られるウラナミシジミは、冬期にも豆づくりが畑で行われるようになって以降、冬の間も活動
することができるようになりました。人間の生活の変化が生き物の生態を大きく変えた一例と考えるこ
とができます。人間と共に生きてきたウラナミシジミについては、磐瀬太郎氏が全国のアマチュア研究
者に調査を呼びかけたことによって、さまざまなことがわかってきました。その感動的な経緯について
は、日浦勇の名著『海をわたる蝶』(講談社学術文庫)の第2章に詳しく書かれています。

 

               今日のことば

人間ひとりが一生に観察し、実験しうる範囲は知れたものである。秘密主義を排し、手がかりをつかん
だら仲間に知らせよう。ヒントや知識は教え合おう。そしてたくさんの目で新事実を発見し、新しい考
え方を育てよう。

                                 磐瀬太郎