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フィールド日記

2012.10.31

サラシナショウマ

 

2012.10.31 Wednesday
裏道にサラシナショウマが咲いています。葉が悪臭を放ち、山菜として利用する時には、水にさらす必要
があるところから「サラシナ」という名前がつけられ、「ショウマ」は薬草であることを示す「升麻」の
意味を持っています。
サラシナショウマは、さまざまな薬効を持つ植物で、その含有成分についてもいろいろな研究がなされて
きました。50年以上前にサラシナショウマの研究を行った草野源次郎先生は、平成2年に研究を再開しま
したが、その時にサラシナショウマの自生地が激減したとお感じになったそうです。それから22年、サラ
シナショウマの自生地はますます少なくなっていることでしょう。不二聖心の裏道では幸い、毎年サラシ
ナショウマを見ることができます。この自生地を大切にしていきたいものです。


          
   今日のことば

戦後日本の繁栄の礎はゴミにある。放射性廃棄物を含め、膨大なゴミと引き換えに栄華の巷を手に入れた。
豊かさとやらを追い求めたあげく、日本社会のゆがみは大きくなるばかり。そのゆがみは一部の人間に押
しつける。ゴミ処理施設は必要だが、近所にあっては困る。原発にしても、欲しいのは便利な生活だけ。
後は考えない。この無責任さが、日本を原発列島にした。
現代人の暮らしを改めて見渡せば、飽和状態をとっくに過ぎて、それでもなお成長神話にとらわれている。
日本は元々自然を大事にし、自然に生かされてきた民族である。人間が自然の中のちっぽけな存在に過ぎ
ないという事実を思い知るべきだ。原発の問題をすべて技術でどうにかしようとするのは間違っている。
日本人の考え方、生き方を根本から見直す必要がある。日本はいっぺん駄目になってみるしかないのか。
立ち止まって考える。今が最後のチャンスだろう。
 

                                  野坂昭如