フィールド日記
2012.09.04
ボクトウガと樹液 カブトムシ
2012.09.04 Tuesday
夏休み子供体験教室に参加した小学生から、体験学習で実際に観察した「ボクトウガの幼虫と樹液」
についてのすばらしいレポートが送られてきました。ボクトウガの幼虫がクヌギの材に穴をあけることで、
クヌギの木は樹液を出し、その樹液に近寄ってきた虫をボクトウガの幼虫は食べると考えられています。
その関係が見事にとらえられているレポートでした。
今朝、9月に入ってボクトウガの幼虫と樹液の様子に変化は見られるか、確認してみました。
最初に目に入ったのはカブトムシでした。
次に見つけたのはクワガタでしたが、その頭の先にボクトウガの幼虫の頭部が確認できました。
別の木ではボクトウガの幼虫が移動しているところにでくわしました。まだまだ活発に活動して
いるようですから、樹液の季節はしばらく続くかもしれません。
今日のことば
地球上で人間は、自分たち一種類だけが増え、オオカミなど天敵を滅ぼし続けている。でも、
昆虫はそんなことしません。天敵を滅ぼし、自分たちの数が増えれば、餌の植物を食べ尽くして
全滅してしまいます。もっと自然が全体的に、有機的につながっていることを考えなくては。
奥本大三郎