フィールド日記
2012.08.30
クルマバッタ
2012.08.30 Thursday
牧草地からキャンプ場へと続く新しい道をつくったところ、いろいろな生物がそこに集まってきました。
写真のバッタは牧草地から新しい道に移住したと思われるクルマバッタです。クルマバッタは東京都では既に絶滅したとされているバッタです。人間が環境に手を入れたことによって絶滅危惧種の生息域が広がりました。
人類の登場以来、あらゆる生き物が人間の活動の影響を受けてきました。少し大げさな言い方ですが、人間の作った道によって生息域を広げたクルマバッタは、人間と自然の長い関わりの歴史についても語りかけているように思えます。
今日のことば
詩を書きはじめたころ「さびしさを大切にしなさい」とある詩人にいわれたことがあります。
「大切に」とはどういう意味なのか、私ははっきりとつかむことが出来ませんでしたが、いま、その意味がわかったように思います。それは、さびしさを知る心を出発点にして、何かを創りだしてゆくことなのでしょう。
高田敏子
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