フィールド日記
2012.07.01
「共生の森」のクレオメ
2012.07.1 Sunday
いよいよ7月に入りましたが、今日も不二聖心ではモリアオガエルがよく鳴いていました。
誰も種を播いていないのに「共生の森」にクレオメの花が咲きました。生命力あふれるクレオメの蜜は虫にとっても魅力的らしく、さまざまな昆虫が訪花しています。
今日のことば
ある年の夏の終わり、楢の倒木の横を通り過ぎたとき、目の隅に何かがとまった。音を立て
ないようにゆっくりと向きをかえた。朽ちかけた木の襞に、ルリボシカミキリがすっとのっ
ていた。嘘だと思えた。しかしその青は息がとまるほど美しかった。(中略)こんな鮮やか
さがなぜこの世界に必要なのか。いや、おそらく私がすべきなのは、問いに答えることでは
なく、それを言祝ぐことなのかもしれない。
福岡伸一