フィールド日記
2012.07.14
コマツナギ ネジバナとハナバチ
2012.07.14 Saturday
コマツナギが花を咲かせ始めました。山形県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されているのをはじめとして各地で数を減らしつつある植物です。花の一つ一つはとても小さいですが、その大きさにぴったりあった双翅目の昆虫が訪花していました。
こちらはネジバナです。ネジバナはラン科の植物で、小さな花の一つ一つがランの花の特徴を備えています。こちらにはハナバチがやってきていました。
どんな小さな花であってもそれに合った送粉者がいることに驚きます。
今日のことば
わたしも
いちまいの葉にすぎないけれど
あつい血の樹液をもつ
にんげんの歴史の幹から分かれた小枝に
不安げにしがみついた
おさない葉っぱにすぎないけれど
わたしは呼ばれる
わたしは呼ばれる
わたしだけの名で 朝に夕に
だからわたし 考えなければならない
誰のまねでもない
葉脈の走らせ方を 刻みのいれ方を
せいいっぱい緑をかがやかせて
うつくしく散る法を
名づけられた葉なのだから
考えなければならない
どんなに風が強くとも
「名づけられた葉」(新川和江)より