フィールド日記
2012.07.20
鹿の親子 鹿の食害
2012.07.20 Friday
今朝、聖心橋の手前のカーブを曲がったら、いきなり目の前に鹿の親子が現れました。
あわてて車の中からシャッターを押しましたが、鹿はすぐに姿を消してしまいました。
7月4日に植樹を行った「共生の森」では、すでに鹿の食害が発生しています。特にマユミの木の被害はひどく、ほとんど枝だけしか残っていません。現在、無毒の忌避剤の導入を検討しています。
今日のことば
自然を守る運動は、初めはその破壊に対する告発から始まり、次に自然を守るための規制を要求するようになる。だがその地点でとどまっていることも、また許されない。なぜなら自然を破壊するものは、具体的契機としては、開発や自然の改造であるとしても、その基礎には、私たちの近代から現代にかけての歴史と、その精神がよこたわっているからである。
だから私は人間の理性の力で森を守ろうとすることにも躊躇する。今日の人間の理性とは、現代社会の精神と分かちがたいものでしかない。
恐らく森は、人間たちの営みの確かさをとおしてしか守れないであろう。森とともに暮らす人々の営み、そしてそんな人々を支えていく私たちの営み。そのさまざまな営みが、永遠に循環し続けるように展開していく森の時空とともにあるとき、森は永遠である。
内山節