フィールド日記
2012.07.22
ムラサキシジミの幼虫とアブラムシ
2012.07.22 Sunday
クヌギの葉の上にムラサキシジミの幼虫を見つけました。ムラサキシジミの成虫はこれまでに何度も不二聖心で確認していていますが、幼虫は初めての発見となります。ムラサキシジミの幼虫は甘い蜜をアリに提供し、その見返りとしてアリに外敵から自分を守ってもらっています。幼虫についているのはアブラムシで、こちらも甘い蜜を出すことによってボディーガードのアリを引き寄せています。両者は協同して身を守っている可能性があるのです。
今日のことば
現代の人間たちは、大きなシステムに依存して生きる社会をつくりだした。ところがその巨大なシステムがいまでは文明の災禍を発生させるようになった。こうして私たちは、巨大システムを元に戻し、それに依存する社会を復旧させるのか、それとも人間が制御しうる社会、人間たちの等身大の関係が主導権を握れるような社会を再創造するのかを問わなければならなくなった。私は復興は後者の道だと考えている。
内山節