フィールド日記
2012.05.03
ヒメカンショコガネと地球温暖化
2012.05.03 Thursday
今日は、椙山女学園大学研究論集第41号(2010)に収められた「名古屋東山周辺の昆虫相」(内藤通孝)という論文を読みました。1990年の「愛知県の昆虫」という調査報告以来のまとまった報告ということでしたが、驚いたのは、1990年の報告にアオドウガネの報告例が全くなかったということです。温暖化により北上し今や不二聖心では全く珍しくなくなっているアオドウガネが、1990年頃にはまだ名古屋にいなかったという事実に衝撃を受けました。
もう一つ注目したのは、論文の「まとめ」の一節です。「まとめ」の5に次のようにありました。
5 ヒメカンショコガネは温暖系の種であり、今後増加する可能性がある。
このヒメカンショコガネを4月30日に不二聖心の雑木林で採集しました。上の写真はその時に撮影したもので、一緒に写っているのはゼンマイの胞子葉です。今後、ヒメカンショコガネが増加していくかどうか、注意深く見守っていく必要がありそうです。
今日のことば
知らんということがいちばんの罪。それで、知らん人たちのためにも、自分のためにも祈ります。
水俣病患者の言葉
お知らせ
2012年8月7日に不二聖心女子学院では「夏休み子供自然体験教室」を開催することになりました。
詳細をお知りになりたい方は、不二聖心女子学院のホームページのトップページの「夏休み子供自然体験教室小学生対象募集中!」のバナーをクリックしてください。