フィールド日記
2012.05.17
マルバウツギ
2012.05.17 Thursday
裏道にマルバウツギが目立つ季節となりました。マルバウツギは、山口県で絶滅危惧Ⅱ類に、栃木県で準絶滅危惧種に指定されています。
マルバウツギについては『不二の自然①』で次のように紹介しました。
今年もウツギ(卯の花)の咲く季節となりました。陰暦4月は卯月といいますが、この月に合わせるようにして、卯(ウサギ)のように白い花、「卯の花」が咲き始めます。古来、日本の詩歌に卯の花は数多く詠まれてきました。その多くはホトトギスとともに詠まれたという特徴を持っています。例えば有名な文部省唱歌「夏は来ぬ」の歌詞には次のような一節があります。
卯の花の匂う垣根に ほととぎす早も来鳴きて
忍び音もらす 夏は来ぬ
不二聖心では毎年、ホトトギスの声も聞くことができます。卯の花が咲き、ホトトギスが鳴くこの自然を大切にしたいものです。
今日のことば
時をも停止させるような、時を垂直に断つ言葉、
それに触れて立ち止まらなくては、
永遠は見えてこない。
今道友信