フィールド日記
2012.04.12
スズキカバエ
2012.04.11 Wednesday
昨日、掲載した写真をもう一度掲載します。どうも見慣れないハエだと気になりましたので、専門家の方に見ていただいたところ、ちょっとした発見であったことがわかりました。
これはおそらく静岡県で(もしかしたら近隣の県も含めて)初めての確認のようです。カバエ科のスズキカバエという熱帯性の強い種で、もともと南方に生息する昆虫です。静岡県で見つかったということは、温暖化によって生息域を北に広げている可能性があると考えられます。この体長7ミリの小さなハエは私たちに何かを警告しているのかもしれません。
ハエを敬遠する人も多いかもしれませんが、カバエは衛生害虫でもなく吸血するわけでもなく、「森の住人」という意味の素敵な学名を持っています。
今日のことば
高きを望め、あなた方の目はいつももっとも高きものを見ているように。あなたがたの一生は、高きものへの絶えざる努力であるように。
ヘルマナ・マイヤー