フィールド日記
2012.04.23
松の葉のようなオナガグモ
2012.04.23 Monday
校舎の裏の車庫の横でオナガグモを見つけました。空中に松の葉が浮いているように見えるクモです。一般的にクモの糸には粘性があって、その粘り気によって獲物をとらえることが多いのですが、オナガグモの糸には粘り気がありません。何も知らずに糸を伝ってのぼってきたクモを食べてしまうのです。写真には犠牲になった他種のクモもはっきりと写っています。
少し刺激を与えるとすぐに動き出しますので、まぎれもなくクモであることが確認できます
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今日のことば
この大宇宙自身、何もない混沌から意味あるものとして造られたものだ。つまり宇宙は本質的に「たてられた」存在なのだといえる。ぼくらが人間関係をたてたり小宇宙をたてたりするのは、その大宇宙が今もたてられ続けていることと共振しているからではないだろうか。ぼくらが何か値うちあるものをたてているときにこそ大きな喜びを感ずるのが、その何よりのしるしだろう。
晴佐久昌英