フィールド日記
2012.03.31
ハナニラ キスジコヤガの幼虫 齧歯類調査
2012.03.30 Friday
ハナニラが学院のあちらこちらで見られるようになりした。ほとんどがかつて植えられたものが野生化したもので、繁殖力の旺盛さにおいて際立つ花です。
写真の中央に移っている棒のようなものは、キスジコヤガという蛾の幼虫です。地衣類を身にまとうことによって、自分が目立たないように工夫しています。まるで地衣類と同化しているようですが、下の写真を見ると確かに移動していることがわかります。
富士山周辺の哺乳類調査を続けていらっしゃる浜田俊先生に不二聖心にも調査のための仕掛けを設置していただきました。明日の朝、7時に仕掛けの中を確認します。不二聖心の齧歯類の生物相が明かされようとしています。
今日のことば
達人は少ない。詩人も少ない。われわれ凡人はどうしても現実にとらわれ過ぎる傾向がある。そして現実のように豹変し、現実のように複雑になり、現実のように不安になる。そして現実の背後に、より広大な真実の世界が横たわっていることに気づかないのである。
湯川秀樹