フィールド日記
2012.02.25
ノミハニワゴケ
2012.02.25 Saturday
第二牧草地の上の雑木林の切り株の一つに、今年もまたノミハニワゴケが群落を作っているのを見つけました。ノミハニワゴケは春先に胞子体の柄を長 く伸ばすことで知られています。春を告げるコケとも言えるでしょう。柄の先がやがてふくらんではっきりとした朔の形をとり、その中の胞子が風にのって地に 落ち、次の世代の誕生となります。できるだけ効果的に風を利用するためには柄はより長いほうがいいわけです。写真家の伊沢正名氏は、その様子を「思いっき り背伸び」と表現しています。
今日のことば
頬をぶたれた少年がひとり/日暮れの道で泣いている/父が憎いと声とがらせて/涙でゆがんだ空見てる/遠い未来が不安でならず/呼ばれて返事しな かった/だけどやっぱりきみが悪いよ/自分を隠しているからさ/さあ鉛筆しっかり握りしめ/私という字を書くのです/白いノートの私にだけは/夢を話して ゆくのです/君しか書けないその物語/私という名の物語
武田鉄矢