フィールド日記
2012.02.01
マメヅタ
2012.02.1 Wednesday
今朝、中学校校舎の中庭でツグミの姿を見かけました。ツグミは、夏季はシベリアで繁殖し、冬に越冬のために日本にやってきます。ずいぶん遠方からのお客様ということになります。ツグミの姿が今年の冬も見られたということは、北方の自然環境が守られていることの証ととらえることができます。
下の写真の植物はマメヅタと言いますが、「豆」でも「蔦」でもありません。立派なシダ植物です。2枚目の胞子葉の写真を見るとそれがよくわかります。静岡県東部では比較的よく見られる植物のように思いますが、新潟県と宮城県では絶滅危惧Ⅱ類、東京都、富山県、石川県では準絶滅危惧種に指定されています。
中国ではマメヅタのことを鏡面草と呼びます。一枚の葉を見て、豆をイメージするか、それとも鏡をイメージするか、そこにも民族性の違いのようなものが表れているような気がします。
今日のことば
カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことはメッセージ
荒井由美