フィールド日記
2012.01.06
フユシャク
2012.01.06 Friday
昨日の夜、家に帰る時には気温は既に3度まで下がっていました。校舎の裏に停めてあった車に乗りライトをつけた瞬間、目の前を一匹の蛾が横切り ました。フユシャクです。冬季にのみ活動する蛾です。お茶畑の横を走っていた時にまた一匹のフユシャクが前を横切りました。さらに正門をくぐりぬけようと した時、また一匹横切りました。その三匹目を採集して、その姿をカメラに収めました。それが下の画像です。フユシャクは口が退化しています。彼らが飛ぶの はメスを求めてであり、彼らの生きる目的は次の世代を残すことです。メスは翅が退化していて飛ぶことができません。フェロモンによってオスに居場所を知ら せています。きっと昨晩は、不二聖心の中にフユシャクのオスだけがわかるフェロモンが漂っていたことでしょう。人間の五感でとらえることのできる世界だけ が世界のすべてではないことを覚えておきたいものです。
今日のことば
ユーモアとは、にもかかわらず笑うことである。
アルフォンス・デーケン