フィールド日記
2012.01.04
茶畑の富士 石蕗の花
2012.01.04 Wednesday
お茶畑から見る富士山が美しい朝でした。
晩秋から咲き始めた石蕗(ツワブキ)が今も校舎裏のクスノキの大木の脇で咲き続けています。地味な花ですが、不思議と心ひかれる花で、眺めているとその 寂しい風情に冬の心が静まっていくのがわかります。網野菊は「冬支度するもひとりや石蕗の花」と詠み、高浜虚子は「静かなる月日の庭や石蕗の花」と詠んで います。石蕗の花の風情が名句を生み、名句は石蕗を見るまなざしを深めます。
今日のことば
私達の魂の故郷は静寂の国である。魂の孕むすべての美しいものは、この寂しさから生れ出て来るのだ。
薄田泣菫