フィールド日記
2012.01.02
正月の富士 鹿の足跡 ウラギンシジミ
2012.01.02 Monday
グラウンドから見える正月の富士山です。美しい山容を眺めていると故西山民雄先生の「富士の冴え祈りの心諭しけり」の句が思い出されました。
グラウンドには鹿の足跡がたくさんついていました。休暇中は鹿の遊び場となっているようです。
2011年8月20日のフィールド日記でウラギンシジミの幼虫の驚異的な擬態について紹介しました。あの時期の幼虫は今は成虫となってツバキなどの常緑 広葉樹の葉裏で越冬しています。と普通は書くのですが、今日、ポンプ小屋の道で地面に落ちているウラギンシジミを見つけました。よく見ると落葉広葉樹の葉 裏につかまったまま横たわっています。落葉する葉の裏についたら落下することは目に見えています。雨が降ればそのまま死んでしまったことでしょう。無事保 護することができましたが、あの驚異的な擬態の技を持つウラギンシジミが越冬場所を間違えるとは、何とも不思議な話です。
今日のことば
人が何かに出会い、感動する。その感動の元をたどっていった時、その核のところには、こういった肯定の光景があるのではないだろうか。肯定の感情が世界を覆う、そのことを感動というのではないだろうか。
太田省吾