フィールド日記
2011.11.04
ホオジロ
平成23年11月4日 金曜日
信じがたいことですが、今日もアブラゼミの声を聞きました。一時的なものではなく、
長い時間鳴き続けていました。かなりの人がその声を耳にしたはずです。
もう一つ、心に残る声を聞きました。ホオジロの声です。桜の木のてっぺんで、何度も何度も鳴いていました。
今日のことば
人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人になること もしそうなら
私たちは日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で
谷川俊太郎